近視は自然に治る?小学生にもできるセルフケアと治療方法

  • 2026年8月19日
  • 2026年8月19日

子どもの近視は自然に治る?知っておきたい「仮性近視」との違い

まず結論から言うと、子どもの近視は自然に治るのではなく生活習慣や治療によって進行を遅らせることが基本です。

子どもの目は大人と比べて調節力が弱く、近年はタブレットやスマートフォンといった画面を近距離で見る機会が増えていることから、近視による小学生の視力低下が心配されています。

近視は、眼球の奥行きが伸びて網膜にピントが合わなくなってしまうことで見えにくくなるものです。1度伸びてしまった眼の奥行きは、自然に元に戻ることはまずありません。

長時間パソコン業務をした後や夕方になると、遠くがぼやけて近くは見える近視に似た見え方になることがありますが、これは「仮性近視」です。水晶体を支えている毛様体筋が緊張し続けることで、一時的にピントの調節がうまくいかなくなっているのです。

子どもの視力低下が仮性近視によるものなら、緊張をほぐすケアをすることで視力が回復することもあります。しかし、放置すると真性近視へと進行して、強度の近視から目の病気を発症するリスクも高まるため、近視の進行を遅らせることが大切です。

小学生の近視進行を遅らせる!今日から家庭で実践できる生活習慣

子どもの近視進行を遅らせるには、スマホやタブレットなど手元で操作するデジタル機器の画面を近くで長時間見続けさせないことです。子どもが自ら行動することは難しいので、大人が声かけや環境を整えましょう。

画面からできる限り目を離すために背筋を伸ばし、目と画面との距離を30センチ以上遠ざけます。読書なら1時間程度、ゲームなどのデジタル機器は30分程度で休憩をはさみ、5~10分は遠くを見て目を休める習慣をつくりましょう。

また、太陽光には近視抑制に関係する波長の光が含まれています。子どもの近視が気になるのであれば普段の登下校も含め、1日に2時間は屋外で遊ぶ時間を確保するようにしましょう。

暗すぎず明るすぎない環境で子どもが活動できるように配慮し、可能であれば屋内にも自然光を取り入れましょう。

小学生から始められる「進行を抑える」最新の近視治療

小学生の近視がすでに進行している場合、生活習慣を見直すだけでは回復させるのが難しいことが分かっています。見えづらい状態を放っておくと集中力が低下して学習意欲も低下します。近視の進行を遅らせる治療を取り入れることも検討しましょう。

近視用眼鏡・ソフトコンタクトレンズ

眼鏡やコンタクトレンズは一般的で取り入れやすい治療方法です。近視矯正に凹レンズを用いると、ピントが合って遠くもよく見えるようになります。ただし、コンタクトレンズは小学生では取り扱いが難しく、慣れるまでに時間がかかることがあります。

オルソケラトロジー

角膜を矯正するハードコンタクトレンズを睡眠中に装着する治療方法で、角膜のカーブを平らにすることで日中は裸眼で生活できます。小学生の間にオルソケラトロジーを使用すると、近視の進行を遅らせることができます。毎日装着する必要はありますが、裸眼で生活できるため激しいスポーツや活発な子どもでも取り入れやすいでしょう。

低濃度アトロピン点眼(マイオピンなど)

毎日、就寝前に点眼するだけなので小学生でも続けやすい治療です。アトロピンにはピント調節をする筋肉をゆるませる作用があり、近視の進行を抑えてくれます。

レッドライト

眼に弱い赤色光線を定期的に照射することで、伸びた眼球の奥行きを元に戻す治療方法です。比較的新しい治療で、導入している眼科が少ないため近くの眼科では治療を受けられないこともあります。

さいごに

小学校の眼科検診で近視を指摘されたら、生活習慣を見直して進行を遅らせる働きかけを始めましょう。子どもの近視は自然に治るわけではありませんが、小学生の間であれば仮性近視による一時的な視力低下を起こしていることも少なくありません。仮性近視であれば、普段の生活習慣を見直すことで視力を回復できることがあります。

ただし、近視が進行してしまっている場合には、眼科で治療を受ける必要があります。強度近視は目の病気を引き起こしてしまうことがあるので、生活習慣の改善だけではなく近視の進行を抑える治療も検討しましょう。子どもの生活に合った治療方法にすれば、小学生でも無理なく進行を抑えられるでしょう。