目の周りがかゆい原因
目の周りがかゆいと感じる原因はいくつかあります。その主な原因としては、アレルギー、乾燥、接触性皮膚炎、さらには目の疲れなどが挙げられます。
アレルギーによるかゆみ
目のかゆみは、まぶたの裏側や、白目の表面の結膜が炎症を起こすことで生じます。目の周りの皮膚のかゆみや、めやに、充血、涙が出る、白目がぶよぶよになるといった症状もあらわれます。
アレルギー反応の原因としては、季節性のものと通年性のものがあります。特に、季節性のものでは、スギなどの花粉、通年性のものではハウスダスト、ペットの毛などがあります。
これらのアレルゲンが目に触れることで、目の周りがかゆくなることが多いです。
アレルギーが原因の場合、まずはアレルゲンの特定が重要です。アレルギー検査を行い、何が原因となっているのかを把握することで、効果的な対策を講じることができます。アレルゲンの除去や、抗アレルギー薬の使用が一般的な対策となります。
乾燥によるかゆみ
乾燥も目の周りのかゆみを引き起こす原因の1つです。特に冬場は空気が乾燥しやすく、肌が乾燥してかゆみを感じることがあります。乾燥した空気に長時間さらされると、目の周りの皮膚が乾燥し、かゆみが生じることがあるのです。
乾燥が原因の場合、保湿が重要です。保湿クリームやアイクリームを使用して、目の周りの皮膚をしっかりと保湿しましょう。また、加湿器を使用して室内の湿度を保つことも効果的です。
接触性皮膚炎によるかゆみ
目の周りに化粧品やスキンケア製品が触れることで、接触性皮膚炎が発生することがあります。この場合、かゆみだけでなく、赤みや腫れが生じることもあります。特定の成分に敏感な場合は、製品の使用を中止し、皮膚科医に相談することが重要です。
接触性皮膚炎の場合、まずは原因となる製品の使用を中止し、症状が改善するかを確認します。その後、低刺激の製品に切り替えることや、皮膚科医の指導のもとで治療を行うことが必要です。
アトピー性皮膚炎によるかゆみ
アトピー性皮膚炎は、皮膚が赤くなったり、湿疹ができたり、ただれたり、かさついたりするといった特徴をもつ皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎によって、眼瞼(がんけん)、つまりまぶたの皮膚炎などが起こることがあります。
あまりにひどくなると、白内障や網膜剥離などの重い症状が起こることもあります。
目の治療と同時に、皮膚科専門医を受診して、アレルギー反応やかゆみを抑え、感染を防ぐといった治療を受けることが必要となります。
自宅でできる対処法
それでは、目のかゆみに対してご自宅でできる対処法をご紹介します。
冷やしたタオルなどで目を冷やす
かゆみは、皮膚を冷やすことで和らぐことがあります。
清潔なタオルを冷水にさらし、固く絞ってまぶたの上におくと良いでしょう。
市販の目薬を使う
市販の目薬には、細菌に強い抗菌力をもつ薬剤や、抗炎症成分を配合しているものがあります。
薬局で購入する際には、薬剤師の説明を聞く必要があるので、しっかりと効能などを理解した上で使うようにしましょう。
日頃から気をつけておくこと
では、目のかゆみを予防するために、日頃から気をつけておくことをご説明します。
低刺激な洗顔料の使用
洗顔料をしっかりと泡立て、ゴシゴシこすらずに優しく洗いましょう。また、熱すぎないぬるま湯で洗顔し、泡はきちんと洗い流します。
保湿ケア
洗顔後やお風呂上がり、冷たい外気に触れた後はすぐに保湿ケアを行いましょう。そして、自分に合ったクリームやローションを使用し、乾燥を防ぎます。
こまめな掃除
ハウスダストやダニ、ペットの毛などを除去するために、換気を行い、こまめに掃除機をかけます。また、空気清浄機を活用し、アレルギーの原因物質を減らしましょう。
花粉対策
花粉の多い時期は外出を控え、外出時にはメガネやマスクを着用しましょう。そして、花粉が付きにくいポリエステル素材の服を選び、帰宅後は洗顔やうがいを行い花粉を洗い流します。
さいごに
目の周りがかゆい原因は様々です。アレルギー、乾燥、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが主な原因となります。原因に応じた対策を取ることで、かゆみを軽減することが可能です。目の健康を保つためにも、適切なケアを行い、かゆみの原因を取り除くことが大切です。目のかゆみが続く場合には、眼科での診察を受けるようにしましょう。