胃のむかつきがあるときどうしたらいい?原因や治し方について詳しく解説

  • 2025年1月10日
  • 2025年1月10日
  • 消化器

胃のむかつきの原因とは

胃がむかつく原因は、胃の機能の低下、暴飲暴食、胃潰瘍などの病気、さまざまなものがあります。主な原因を詳しく解説します。

消化不良

食べすぎた日や翌日に胃がむかつく経験をした方は多いでしょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎなどの暴飲暴食をし、自分の胃の消化能力を超えてたくさん食べてしまうと消化不良を起こします。暴飲暴食だけでなく、脂っこいものなど、消化に時間がかかるものを食べた時にも起こります。

ストレス

胃の粘膜は、通常は胃酸で傷つかないように、胃を保護する胃粘液で守られています。
しかし強いストレスを感じると自律神経が乱れ、胃酸が過剰に分泌されます。すると胃粘膜に炎症が起こり、胃のむかつきを起こします。

加齢

加齢により、胃の粘膜が萎縮すると、胃酸の分泌が減少し、消化に時間がかかるようになります。また、胃が食べ物を送る時の「ぜん動運動」が弱まり、食べ物を胃から小腸へ運ぶ力が弱まります。
消化の力が弱まり食べ物が胃に停滞するようになるので、胃がむかつきやすくなります。

ピロリ菌の感染

ピロリ菌は、胃の粘膜に感染し、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こす細菌です。ピロリ菌に感染すると、胃のむかつきを起こすことがあります。ピロリ菌は放置すると胃がんのリスクになるため、感染している場合は治療が必要です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃酸などの消化酵素によって胃の壁が傷つけられてしまう病気です。
胃のむかつきのほかに、お腹やみぞおちの鈍い痛み、吐き気などの症状が起こる場合もあります。

胃のむかつきを抑える方法

それでは、胃のむかつきを抑えるにはどのような方法があるのでしょうか。
つらい症状を抑える方法をご紹介します。

消化しやすい食事に変える

胃に負担をかけないためには、消化しやすい食事を摂るのが良いでしょう。調理の際にはなるべく油を使用しないようにしたり、柔らかく煮たりするなどの工夫で胃への負担を軽減できます。

胃に負担がかかる食事や飲み物を控える

辛い料理、熱いもの、冷たいもの、コーヒーなどの刺激物は胃を刺激し負担がかかるため、なるべく控えるようにしましょう。
また、アルコールも胃への負担が増え、胃のむかつきを起こしやすくなります。飲み過ぎには注意をしましょう。

食事時間を一定にする

食事時間が不規則になると、胃もたれを起こしやすくなります。食事の間隔が空くと空腹の時間が長くなり、胃が荒れてしまいます。なるべく朝昼晩一定の時間に食事を摂るように心がけましょう。

市販薬を使用する

症状がつらい場合は、市販薬を使用するのも良いかもしれません。胃の粘膜を保護・修復する薬や、胃の動きを良くする薬、胃酸を抑える制酸剤などが販売されています。
市販薬を使用する場合は、ドラッグストアの薬剤師さんなどに相談し、自分に合う胃薬を選びましょう。

胃のむかつきを予防する方法

胃のむかつきが起こらないようにするには、以下のような胃に負担をかけない生活をしましょう。

腹八分目にする

食べ過ぎは胃に大きな負担をかけます。消化不良を起こしやすくなるため、食べすぎないように、ほどほどの量に留めましょう。

よく噛んで食べる

よく噛むと食べ物が細かくなり、さらには消化酵素がたくさん分泌されます。満腹感を得られやすくなり、食べ過ぎの予防につながります。
また、食べ物を消化しやすくなり胃への負担が軽くなるため、よく噛んで食事を楽しみましょう。

ストレスをためないように

ストレスは胃の働きを低下させます。ストレスをためすぎないように、対処法を見つけるようにしましょう。

さいごに

食生活やストレスなどさまざまな原因によって、胃のむかつきは起こります。軽い症状であれば暴飲暴食を控え、規則正しい食生活を送ることで対処が可能です。

しかし重大な病気が隠れている場合もあるため、症状が続く場合は放置せずに医療機関を受診しましょう。