舌下免疫療法はどこでできる?受診すべき診療科と治療の流れ・時期を解説

舌下免疫療法は何科でできる?

舌下免疫療法は、全ての病院やクリニックで実施しているわけではありません。安全に治療を進めるための講習を修了した適合施設、登録医のいる医療機関で受診できます。主に以下の4つの診療科で取り扱われています。まずはご自身の症状や年齢に合わせて選ぶことが重要です。

①耳鼻咽喉科

くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、鼻や喉の症状が主である方におすすめです。内視鏡による鼻粘膜の直接確認や局所処置が行えるため、鼻の専門的なアプローチを受けながら安全に治療を進められます。

②アレルギー科

スギ花粉とダニの両方に反応がある方や、全身の免疫バランス・アレルギー症状を総合的に診断してほしい方に適しています。アレルギーの専門知識を持った医師に相談できるのが強みです。

③小児科

目安として5歳以上のお子様が舌下免疫療法を受ける場合の窓口となります。子どもの成長や服薬管理に配慮した丁寧な指導が受けられるため、保護者の方も安心して受診できます。

④内科

高血圧や糖尿病といった持病があり、普段からかかりつけの内科に通っている場合、そのクリニックが舌下免疫療法に対応していることもあります。持病の薬との飲み合わせを含め、全身管理を任せられるメリットがあります。

受診前に、各クリニックの公式サイトや製薬会社の検索サイトなどで舌下免疫療法を行っているかを確認しておくと確実です。

どんなアレルギーが対象?

現在、日本国内で保険適用となる舌下免疫療法の対象アレルギーは「スギ花粉症」と「ダニアレルギー性鼻炎」の2種類です。治療を始められる時期も異なります。

スギ花粉症の場合

開始できる時期は6月〜12月頃で、花粉飛散期以外になります。スギ花粉が大量に飛散している時期、具体的には1月〜5月頃に治療を開始すると、重篤なアレルギー反応が出る恐れがあります。そのため飛散シーズン中に新たに治療を開始することは難しく、花粉が落ち着く初夏から年内にかけて治療をスタートすることが多いです。

ダニアレルギーの場合

1年中いつでも治療を開始できます。ダニアレルギーは年間を通じて原因物質が存在するため、季節を問わずスタートが可能です。

なお、どちらのアレルギーも体質を根本から改善するために、治療期間は3〜5年にわたり毎日の長期的な服用が必要です。

治療の流れはどんな感じ?

舌下免疫療法を開始する際の基本的なステップは以下の通りです。

STEP 1:初回診察・検査

問診のほか、血液検査などでスギやダニに対するアレルギーがあるかを確定診断します。過去の検査結果がある場合は、そちらを提示することで検査を省略できることもあります。

STEP 2:初回の服薬

アレルギーが確定したら薬が処方されます。初回の服用は、必ず医療機関の院内で行います。薬を舌の下(舌下)に1〜2分間保持してから飲み込みます。万が一、アナフィラキシーなどの緊急の副作用が起きないか確認するため、服用後30分ほど院内で経過観察を行うことが一般的です。

STEP 3:自宅での服薬

2日目からは毎日1回、自宅で服用を続けます。治療開始からの1〜2週間は薬の量を少なくして体を慣らし、問題がなければ通常量へ増量していきます。服用後は5分間の飲食禁止を徹底するなど、日々の服薬ルールを守ることが大切です。

STEP 4:定期的な通院

効果や副作用の確認のため、月に1回程度のペースで定期的に通院し、経過観察と処方を受けます。

さいごに

舌下免疫療法は、耳鼻咽喉科・アレルギー科・小児科・内科などで受診が可能です。治療できる条件として「スギ花粉(開始時期は6〜12月)」または「ダニアレルギー(通年開始可)」の診断が必要であり、治療期間も3〜5年と長期にわたります。

しかし、長年つらい症状に悩まされてきた方にとって、アレルギー薬を減らせたり症状を大幅に和らげたりできる根本的な治療法です。「自分も受けてみたい」と感じた方は、まずは対応しているお近くのクリニックを検索し、専門の医師に相談することから始めましょう。